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巻頭言

 今年も、菊名教会では、洗礼の恵みを受けた人が誕生して、菊名教会は復活祭を喜びのうちにむかえました。一週間後、新受洗者を囲むお祝い会も行われました。教会は、いろんな人が集まります。多くの人との出会いも生まれて、心の深いところで結ばれます。洗礼の恵みと共に、人生が豊かになって行くことでしょう。今回洗礼の恵みを受けた人も、私たち先に洗礼の恵みに与った人々も、ミサというキリストが残して行かれた尊い秘跡に与りながら、共に出会いを深めて行くことができると思います。

 復活の恵みは、使徒たちの宣教によって、喜ばしい福音として伝えられています。復活の朝、キリストがいなくなり、がっかりしてエマオへ向かう二人の弟子たちが、いつの間にか近づいて、共に歩む旅人(キリスト)に、「一緒にお泊まりください。(ルカ:24・29)」と誘う所から始まる有名な話があります。その旅人は、聖書の言葉を悟らせ、食卓についパンを割き、それを分かち合われます。

 この出来事は、ミサの構造にも似ています。「キリストはパンを取り、賛美を捧げて、手でお渡しになった。(ルカ:24・30)」弟子たちがキリストであると気づくと、キリストは彼らの前から姿を消されます。弟子たちは感動して、出てきたエルサレムに戻り、新しい人生を始めるのです。復活したキリストと出会ったという話は、私たちに生きる勇気を与えてくれます。この恵みを受けて、少しでも、キリストのように愛に生きることができますようにと願います。